飼い主ひみつ日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 【PCパーツ】今夏予想される停電に備えたPC環境再考察してみた

<<   作成日時 : 2011/04/26 22:29   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 久しぶりのエントリーとなります。その間、日本は東日本大震災という未曾有の大災害に見舞われ、多くの犠牲者と行方不明者を出しました。そして今も尚避難所などで過酷な生活を送られている被災者の皆様を思うと、ここのブログで取り扱っているようなごく個人的な趣味嗜好に関する記事を書く事を躊躇っていましたが、関西に住んでいる私が自粛ムードに囚われる事は日本の為にならないし、私の趣味嗜好が少しでも日本経済に貢献出来ればと思い、新たなスタートを切る事にしました。この場をお借りして、この度の災害の犠牲者へ哀悼の意を表すると共に、被災された皆様が一日も早く元の生活に戻れる事をお祈り致します。

 さて、再スタート初っ端の記事を何にすべきか悩みましたが、この夏大幅な電力供給不足が予測される東電管内の方々に向け、パソコンの節電対策を私なりに考えてみました。一番手っ取り早く効果的なのは、昼間デスクトップPCを使う代わりにバッテリーの持ちが良い、スレート(タブレット)端末やノートPCを用意する事ですが、初期投資や実用途などを考えるとなかなかスムーズに事が運ばないのが現状です。お金を掛けずに省電力にするならWindowsの電源管理を省電力にするのがいいでしょう。※CPUが積極的にアイドル状態に移行するだけで、低負荷時の消費電力が減るわけではない

 かく言う私は手持ちのPCパーツを整理して僅かながら省電力性能を手に入れました。これまでは、MSIのR5770 Storm 1Gという1年前のミドルレンジPCによく搭載されていた「軽い3Dゲームならこれで十分」というグラフィックカードを使っていました。この製品のTDP(熱設計電力≒消費電力の目安)は108Wと、イマドキの40インチ液晶TVより若干低い数値となっています。実際に稼働させた状態では、PC全体の消費電力がアイドル時108W、負荷時(3DMark 06実行時)で201Wでした。昨夏エアコンをつけずにこのPCを使った経験上、外気温が32度を超えると室温が上昇しすぎて(PCはまだしも)私自身の体が耐えられない状態でした。

 さすがに今年の夏も我慢を強いられるのは耐えられそうにないので、同じ性能でよく冷え、設定によっては若干省電力になる事が期待できるMSI R5770 Hawkという製品を中古で手に入れました。実はこの製品、デフォルトではオーバークロック設定になっていて、そのまま使用するだけではアイドル時の消費電力しか下がりません。私は付属アプリのMSI Afterburnerを用いて、3D負荷時のクロックと電圧をRADEON HD 5770デフォルトである850MHz、1.125Vに変更しました。この状態で計った消費電力は、アイドル時89W、負荷時196Wと、予想以上の省電力ぶりを発揮してくれました。ちなみにR5770 Storm 1Gの消費電力を計った際も電圧1.125Vに変更及び常用していましたが、アイドル時のコアクロックと電圧の差(400MHz@1.1V:157MHz@0.95V)が両者を隔てた大きな要因と思われます。

 このグラフィックカードの利点は、電源部の設計が通常のRADEON HD 5770と比べて強力に作られている事にあります。設計思想としては、オーバークロック時でも安定して動作させる為なんですが、逆にダウンクロック時でも効果がある事を期待できます。オーバークロック性能の高さがどうしてダウンクロック性能まで期待できるかと言えば、分かり易く例えれば下位モデルであるRADEON HD 5750のデフォルト電圧1.1VでGPUクロックを700MHzから850MHzまでオーバークロックさせる事が可能である、という事なのです。

 元々HD 5770も5750も同じシリコンウェハーから製造された物です。製造段階で生じる歩留まりにより、選別品を5770に回し、残ったうち不良品を除くものをクロックを下げ動作マージンにゆとりを持たせて5750として出荷された物なので、700MHz@1.1Vで動作する事はある意味で保証されています。そこからどれだけ850MHzに近づけるか、上手く行けばそれよりも低い電圧で安定動作する事も期待できるというわけです。巷のレビューでは1.0Vでも動作したという報告を見掛けましたが、それで常用出来る保証は無いので、手持ちの環境下で実験してみる必要があるでしょう。

 早速実験してみたところ、負荷時の消費電力は1.1Vでほぼ変わらず、1.075Vで瞬間最大194W(TEST2の冒頭)を記録、1.049Vで184Wと消費電力を下げたものの、電圧が決め打ち出来ない(1.050Vにしても1.049Vになる)点と3DMark実行時にドライバが応答しなくなるというトラブル(ベンチマークが強制終了した後、デスクトップ画面に回復)が発生した為、1.075Vが常用限界と見定め、マージンを取って1.1Vで常用する事にしました。参考までに、RADEONのドライバが応答しなくなるトラブルは定格電圧で使用していても時々発生するので、電源の出力が不安定になっている為か或いはドライバのバグではないかと疑っているんですが、電源については確認のしようがなく、ドライバについてはこれまでのところ安定したバージョンに巡り会えた事は無いです。

 負荷時の消費電力については、測定するベンチマークによりかなり左右されます。同じベンチでもシーンによって消費電力に最大30W程度の違いが生じる事もあり、他所様のレビュー(同一のPC構成または一部異なる構成のもの)などと負荷時の消費電力を比較するのは意味がないでしょう。今回の検証で3DMark 06を用いたのは、R5770 Storm 1Gの消費電力を計測した際に用いたからにすぎません。最新版の3DMark 11ならもう少し(各電圧で約5W)消費電力が下がる事を確認済みです。参考までに、私のPC環境は下記をご覧下さい。

追記:M/B付属の省電力アプリ「Dynamic Energy Saver Advanced」を併用してみたところ、アイドル時で3〜4W更に節電出来ました。ただしマウスを少しでも動かすと逆に消費電力が上がってしまうのと、フェーズ数の切り替え時に多少パフォーマンスに影響がある為使い所が難しいです。ブログなどに載せる文章を作成している時など、長時間アイドル状態を維持出来る状況下では有用かもしれません。

追記2:アイドル時でもケース内温度が上昇し、PWMファンの回転数が上がると消費電力も1〜2W上昇する為、ケース内のエアフローを見直すか、より冷却効率の高い(若しくは多少冷えない事を念頭に置きつつ、消費電力の低い低速)ファンに換装する事で僅かながらも節電に寄与出来る場合もあります。

PC環境(2011年7月)

CPU:Intel Core 2 Duo E8500(E0)
Cooler:SCYTHE SHURIKEN+鎌風の風PWM92(リブ無し)
M/B:GIGABYTE GA-EP35-DS3R
MEM:UMAX Pulsar DCDDR2-800-2GB(1GB×2/両面実装)
   UMAX Pulsar DCSSDDR2-800-2GB(1GB×2/片面実装)
VGA:MSI R5770 Hawk
S/D:Kingston SVP100S2/96G(2.5" SSD/96GB/SATAII/AHCI)
   TOSHIBA MK5061GSYN(2.5" HDD/500GB/16MB/7200rpm/AHCI)
    HGST HDS721050CLA362(3.5" HDD/500GB/16MB/7200rpm/eSATA)
BDD:Pioneer BDR-206JBK(書き込み12倍速/IDEモード)
FDD:SONY MPF920(BK)
PCI(1):Creative Sound Blaster Audigy4 Digital Audio(サウンドカード)
PCI(2):Ratoc REX-CBS52(カードバス対応PCカードアダプタ)
NIC:NEC AtarmWL54AG(無線LANアダプタ/PCカード)
PSU:Antec EA-500D GREEN
OS:Windows 7 Home Premium SP1(x86)
Case:Soldam MT-PRO1100 SUPREMO BLUE
Fan:Front 120×25mm, 80x25mm x1/Rear 80x45mm, 80x25mm
Keyboard:Microsoft Wireless Comfort Desktop 5000
Mouse:Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 6000
Monitor:三菱 RDT232WX(23" IPSパネル/1920*1080)


■結論■

 アイドル時の消費電力は大きく下がったものの、負荷時の消費電力に関しては同程度か測定誤差範囲にしか下がりません。1.1Vより下げればそれなりに効果があるものの、個体差などもあり、負荷時の消費電力削減だけを狙ってStorm 1GからHawkに買い換えるのはお薦めできません。しかしPC稼働中「ずっと3Dゲームをしている」のでないならば、節電に貢献出来るのは間違い無いでしょう。

 軍資金に余裕のある人ならば、Core i3 2100Tなどと組み合わせて夏専用省電力マシンを構築するのも悪くないでしょう。季節に応じて手持ちのパーツと組み替えるのを厭わないのであれば、およそ2万数千円から3万数千円の投資で用意できます。ですが冒頭にも書きました通り、東電管内にお住まいの方なら、計画停電に備えてバッテリー駆動が出来るスレート端末やノートPCの導入が現実的かもしれません。それが不可能ならゲームを我慢するか、さもなくばピーク時以外の時間帯を狙ってやるのが適当でしょう。もちろん、PCで部屋が暑くなるからエアコンつけよう、なんてのは本末転倒なので、各々に見合った節電方法を取るのが良いでしょう。

■その他のマイPC節電&暑さ対策■

1. PCでゲームをするのをなるべく控える(やるとしても土日祝日の午前中限定)
2. 夜間のPC稼働時間は30分限定(※寝る前に室温が上昇するのを防ぐ為)
3. CPU倍率の上限を下げる&GPUクロックを下げる
4. 可能ならSandy Bridge世代のCPUとM/B、メインHDDをSSDに買い換える

 1と2に関しては、去年もほぼ実行できていたから特に我慢を強いられるという程のものでもない。3に関してはゲームをしないのであれば多少性能ダウンしても影響は無い。4に関しては懐具合と相談。上手く行けば更に20〜30W(※アイドル時)の省電力化が可能となるかも。下記の記事を参考にすると、PS3やXBOX360(※いずれも新型に限る。Wiiが最も消費電力の低い据え置き機ですが、PCゲームの代替機にはならない為除外)をPCゲームの代替機に据えるというプランもありますが、ゲーム以外の用途にほぼ使えない(BDやDVDの視聴ならBDレコの方が省電力)事から、私の場合はプラン4に投資した方が賢明です。

節電に協力するために,PS3/Xbox 360/Wii/PSP/ニンテンドー3DSの最大消費電力を計測してみよう(4gamer.net)

 [PR]

テーマ

関連テーマ 一覧

メッセージ

サイト内検索



月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【PCパーツ】今夏予想される停電に備えたPC環境再考察してみた 飼い主ひみつ日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる