【PC周辺機器】WPA2の脆弱性により無線LANを買い換える事になった

 10月16日にセキュリティ専門家より報告されて以来、全世界規模で混乱をもたらしている無線LANの暗号化規格「WPA2」の脆弱性(通称KRACKまたはKRACKs)ですが、詳しい内容や対策は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のウェブサイトにお任せするとして、根本的対策として我が家で使っている無線LANクライアントを買い換える事になりました。

無線LANクライアントが買い換え必須なケースとは



 IPAの参考情報にあるリンク先にもあるように、現在までの所「無線LANの中継機能を用いない場合に限り」Buffaloとアイオーデータの一部製品は対策の必要なしとなっています。リストに表示されていない製品やNECアクセステクニカ製の無線LANクライアント(子機や中継器として利用)は、この脆弱性の影響を受ける恐れがあり、このうち対策が施されたファームウェアを配布予定で無い製品に関しては買い換えが必須となります。

【重要】「WPA2」の脆弱性に関するお知らせ|Aterm Station

 上記リンク先には現在発売されている製品のみリストとして掲載されていますが、ページ中程にあるリンクには生産終了品に対する対応状況が記されており、それによると親機として使用する場合には対策の必要はありませんが、子機や中継器として利用する場合には「対象外」となっていて新たなファームウェアの開発も配布も「いまの所」予定が無いように読み取れます。

対象製品に関しては、対策ファームウェアを製作中です。
対象製品をご利用中のお客様は、対策ファームウェアが公開され次第、アップデートをお願いいたします。


 我が家で使っているのは「WR9500N/HP」で、リストには掲載されていませんが半年後に発売された廉価版のWR9300Nが「対象外」となっている事から、発売からまる6年が経過した事もありメーカーとしては暗に「そんな古い製品面倒見切れんわな。買い換えてね。」という事なんでしょう。10月31日追記:WR9500Nがリストに追加され、対応検討中になっていました。このページをご覧になって新たに無線LAN機器を買い換えた方にはお詫び申し上げます。他にリストに掲載されていない製品は、NEC初の11ac対応製品である初代「WG1800HP」や「WG1400HP」、その普及機である「WF1200HP」、初代の「WG2600HP」などがあります。まあさすがに発売から2年しか経過していない旗艦モデル初代「WG2600HP」がサポート対象外になる事は考えにくいですが、気になる方は上記リンク先の最下部にある「お問い合わせ窓口」に電話して聞いてみるのが良いでしょう。※10月31日追記:WG1800HP、WG1400HP、WF1200HP、WG2600HP共々リストに掲載され対応検討中になっていました。

折角だから無線LANの通信状態改善も図ってみることにした



 「WR9500N」は5Ghz帯が3ストリーム、2.4Ghz帯が2ストリーム(所謂3x2ストリーム)の理論値最大450Mbpsのモデルなので、同等以上の性能となると「WG1800HP3」「WG1900HP」「WG2200HP」「WG2600HP2」の中から選ぶ事になります。2x2ストリーム(※目安として同時使用する無線LAN機器が常時2台程度の利用環境)でも構わないなら「WG1200HP2」や中継器のみとして利用するなら「WG1200HS2」のコスパが光りますが、それで通信環境が悪化したら元も子もないので、4x4ストリームか3x4ストリームモデルから選択する事にしました。

 選択の決め手は無線LANの付加機能で、我が家に必要なのは子機の位置を把握して狙い撃ちする「ビームフォーミング」と複数の子機を同時使用した場合に処理待ちによる遅延を無くす「MU-MIMO」で、5Ghz帯と2.4Ghz帯の混雑していない周波数帯を自動切り替えする「バンドステアリング」や多段中継機能である「Wi-Fiデュアルバンド中継機能」はあれば便利という程度で、たぶん使う事は無いと思います。

 となると、「MU-MIMO」を搭載していない「WG1800HP3」と「WG1900HP」は候補から外れる事となりますが、そもそも「ビームフォーミング」や「MU-MIMO」に対応していない旧機種(iPad mini 2)を使い続けるなら少しでも安い「WG1800HP3」がお買い得という事になります。

 私は近い将来手持ちのiPad mini 2を買い換えるつもりなので、苦渋の選択ながら少々高い機種を選ぶ事にしました。ちなみに「WG1800HP3」と「WG1900HP」の違いは「バンドステアリング」の有無位で、価格差も1,000円程度しか無く、どちらを購入するかは隣近所にWi-Fi利用者が多いか少ないかで決めれば良いでしょう。

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いちから設定し直すのが面倒臭い人は迷わずコレ



 「WG2600HP2」と「WG2200HP」の大きな違いは、「Wi-Fiデュアルバンド中継機能」とWPS機能を利用して旧機種から設定を引き継げる「Wi-Fi設定引越し」があるか無いかでしょう。他にも「ブラウザ初期ページの事前設定が可能な【URLリダイレクト】」という機能も備わっていますが、一般家庭で使う事はほぼあり得ない無意味(ほとんど趣味的)な機能なので、これに魅力を感じる方はカフェや美容室など個人経営の店舗内でお客さんにWi-Fiを解放しているようなケースでしょう。

 どの程度電波が届くか分からず、とりあえず親機、子機を含めて2台揃えて後からもう一台中継器を買い足すつもりなら、「WG2600HP2」を2台用意するのが理想ですが、「親機の高性能」に頼ってデュアルバンド中継機能に見切りを付けられるならば親機に「WG2600HP2」を用意し旧環境の設定を引き継ぎ、子機または中継器に「WG2200HP」を購入しWPS(らくらく無線スタート)機能で親機とペアリングした上で親機とPCなどの端末との中間点に設置するのが「最も面倒臭くなく、通信環境を犠牲にする事無く比較的割安な環境移行」かと思われます。※この設定方法ではWG2200HPは中継器として機能します。子機として利用したいならば、PCにLANケーブルで接続し、「らくらく無線Web」を開いて親機のSSIDと暗号キーを入力するしかありません。

 子機として使うか中継器として使うかは主に用いるデバイスの形態(LAN端子が備わっているかどうか)や使用方法に掛かっているので、例えばTVやレコーダーをネットワークに繋いでDLNA再生し、スマホやタブレットで視聴する事が多いならば、まずは「WG2600HP2」を1台購入して様子を見て、電波の到達具合があまり芳しくないなら「デュアルバンド中継機能」と「MU-MIMO」に対応した「WG1200HP2」を買い足しLANケーブルをTVやレコーダーまで引き回せるなら子機として、それが不可能なら中継器として用いて、別の離れた部屋の通信環境を改善したいならばもう一台買い足して中継器として用いるのが「最もコスパの良い環境移行」となるでしょう。

 ちなみに旧環境のSSIDとパスワード、暗号キーのメモを取る(或いは新環境の設定を無線LANに接続する全てのデバイスに反映させる)のも厭わないマメな方なら「Wi-Fi設定引っ越し」機能など無用の長物なので、1万円を切った「WG2200HP」を2台揃えるのがコスパの良い環境移行となるでしょう。私は環境移行後の再設定が面倒だったので「WG2600HP2」と「WG2200HP」を1台ずつ注文しちゃいましたが、冷静になって考えてみれば家族全員が同時にインターネットに接続しても能力をフルに発揮するケースが少ないかもしれません。この組み合わせで能力を発揮するケースは、5人家族以上で3階建て若しくは鉄筋や鉄骨造りの比較的広い一戸建て住宅に住んでる場合でしょうね。

私がAtermを選んだ理由



 今回の脆弱性が露見してからの対応を見る限り、日本で最大シェアを誇るBuffalo製品への乗り換えも少し頭によぎりましたが、それでも敢えてNEC製を選ぶ理由は、長年使い慣れてきた設定がそのまま使えるという点、そして部屋の片隅に設置しても邪魔にならないサイズ感とデザインが挙げられます。

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 欲を言えば、そのデザイン性の良さから更に一歩踏み込んで、ウッドやオークなどのナチュラルカラー、白などより室内の雰囲気や家具に馴染みやすいカラバリを増やすか交換可能なシートカバーが付属していれば、他社製品との差別化がより一層際だって良かったんですが、パソコン周辺機器にそこまで求めるのは酷というものでしょうか。安価で高性能な海外メーカー製も台頭してきた事ですし、ブランド信仰と高機能だけをウリにするのも時代遅れな感覚になってきたのかもしれません。そもそもケーブル回線を自宅に引き込んでWi-Fiで…というのが今のニーズから少し外れてきているんでしょうね。

Atermシリーズの価格帯とまとめ(2017年10月25日現在)



WG2600HP2:14,449円~1.8万円程度
4x4ストリーム全部入り旗艦モデル。自宅が鉄筋・鉄骨造り、或いは3階建て以上の木造住宅で、4K HDR動画のDLNA視聴や離れた部屋で複数台の端末を同時使用しても安定した回線速度を保ちたい人、中継器を2台以上増設したい人向け
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WG2200HP:9,730円~1万7千円程度
WG2600からバンドステアリングとデュアルバンド中継機能を省いたモデル。周辺に無線LANアクセスポイントが混在して居なければこれで十分
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WG1900HP:8,927円~1.6万円程度
3x4ストリームほぼ全部入り高機能モデル。MU-MIMOには非対応。3台以下の無線LANデバイス同時使用で100平米程度のマンションや木造家屋ならこれで十分
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WG1800HP3:9,498円~1.2万円弱
WG1900HPからバンドステアリングを省いたモデル
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WG1200HP2:5,987円~1万円程度
2x2ストリームで全部入りの高機能モデル。70平米以下のマンションや2階建て以下の木造一戸建てならこれで十分。WG2600の増設用中継器としても○
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WG1200HS2:5,209円~9千円程度
2x2ストリーム標準モデル、WG1200HP2からバンドステアリングとビームフォーミング、MU-MIMOを省いた廉価版
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