2016年最新仕様のLED電球に取り替えたら風桶方式でメインマシンの節電に貢献出来た

 トイレの蛍光灯形電球が切れたので、同じ口径のE17形LED電球を買い求め、自室のデスクランプで使っていた蛍光灯形電球をトイレの電球に、新たに購入したLED電球は自室のデスクランプに使いました。我が家では東日本大震災の前年に白熱灯タイプの照明を全てLED電球(パナソニック製)に交換していたのですが、その当時にはE17形で高照度タイプのものは存在せず、一部の照明(ダウンライト以外の間接照明や密閉型器具)には従前からある蛍光灯形電球(パルックボールスパイラル/8W)を用いていました。

 今回購入したのはE17形ソケットの40W相当(440lm)で広配光(配光角180度)、電球色のアイリスオーヤマ製「ECOHiLUX LDA5L-G-E17-4T2」ですが、価格の安さ以外に4.5Wの低消費電力にも魅力を感じました。同様の製品にはパナソニック製の「LDA4LGE17K40ESW」もあるのですが、購入当時にはまだ発売されていなかった為、我が家で唯一となる蛍光灯形電球を未だに使用しているリビングのパルックボール代替品として、全方向(配光角260度)タイプの「LDA4LGE17Z40ESW」を購入し、先に購入していたアイリスオーヤマ製と比較してみました。

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 まず決定的に違うと感じたのが光の色です。今までの蛍光灯形電球と比較すると、アイリスオーヤマ製のは若干赤みが多くサーモン色に近い感じです。一方でパナソニック製はやや白っぽいですが蛍光灯形電球より明るく感じる為、間接照明でも夜間に読書出来る位の照度を確保しているように感じました。

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 次に「これは…」と感じたのが発熱です。アイリスオーヤマ製のは1分も点灯していない状況で電球全体が触れないぐらい熱くなります。電源オフにして3分位冷ましてもまだ人肌位の温かさが残る程です。これで密閉型対応などと謳っているのですからちょっと信じられないです。LED電球の故障原因で最も多いのがLED素子の発熱による基板の焼損です。焼損と書くと語弊がありますが、要は基板が発熱に耐えきれずICチップが故障してしまうのです。LED電球黎明期の製品や安価な中国メーカー製OEM(※今回購入したパナソニックの製品も中国製造ですが設計はパナソニック本社)では発熱対策が疎かで、使用状況によっては数ヶ月から1年程度で点灯しなくなります。私が購入した製品が初期不良でなければ、遅かれ早かれ故障する怖れが高いので、スイッチのオンオフが頻繁なトイレの電球として用いるのは取りやめ、自室の蛍光灯形電球と交換したというわけです。

 パナソニックの方は1分点灯させた程度では熱くならず、消灯直後に触っても平然と電球交換出来る程です。この差はどこから来るのか、推測ですがヒートシンクの構造と大きさの違いかと思われます。キッチンスケールで重量を量ったところ、アイリスオーヤマ製はおよそ30g弱、パナソニック製はおよそ45gと15gも差がありました。アイリスオーヤマ製のは手に持った感じで中央の最も膨らんだ部分に重みを感じる為、電球の根元の金属部分(ソケット上方にある白い部分)に基板からの熱を逃がすヒートスプレッダを直接接続し、電球全体で放熱してあるように感じました。その熱が電球カバーのガラスにも伝わり、触れない位の発熱になっているものと思われます。一方でパナソニック製の方は白い樹脂製カバー全体が重く、ヒートシンクがソケットの方まで達しているものと推測されます。直近の資料を調べたところ、どうやら基板とヒートシンクを一体成形して放熱効率を上げているようです。

 自室のデスクランプが机に備え付けのタイプで消費電力が測れません(※何れにせよ手持ちのワットチェッカーでは5W以下の消費電力を正確に計測出来ない)が、ほぼ同じ消費電力で一方は熱い、一方はさほど熱くないとすれば、自然対流で放熱可能な場所ならば熱い方が基板の熱を外に逃がしている事となり、密閉形器具で無いならアイリスオーヤマ製で十分かもしれません。ただし下方向のみのダウンライトで比較的反射板(ソケットカバー)に余裕があるならば、三菱電機の「LDA4L-G-E17/40/S-PS」の方が消費電力も少なく魅力的です。

 どのみち4W台なので、自室の照明だけを切り取れば元の蛍光灯形電球より4~5Wの節電となり、先頃刷新したメインマシンで敗北した節電(旧マシンアイドル時37W→新マシンアイドル時41W)の仇を取ってくれたような感じです。体感でも心なしか2時間程度の点灯で室温上昇が抑えられたような気がします。ちなみにタイトル付けた風桶方式というのは、諺の「風が吹けば桶屋が儲かる」を縮めたもので、最初のタイトルには「江戸の仇を長崎で討つ」としていましたが、ニュアンスがイマイチ伝わらなかったようなのでタイトル変更しました。

ユニークなLED照明たち



 2009年頃から大手メーカーでもLED電球の販売が開始され、年を経る毎に各社改良を重ね、様々なニーズに応える製品が出揃ってきましたが、LEDを活用した製品は成熟期から次なる市場を開拓すべく発展期を迎えつつあるように思います。7月30日にパナソニックから発売予定のLED形懐中電灯「電池がどっちかライト」 BF-BM01Pは従来型の「電池がどれでもライト BF-BM10-W」の小型/改良版で、使用出来る電池を身の回りにある単三・単四電池に限定し、光量と防水性能を確保しつつ軽量にしたモデルです。

 何がユニークかと言うと、まず場所を取らない(缶コーヒーと同等サイズ)という点、それでいてランタン形としても使える点、何より使用出来る電池を限定した割り切り方にあります。どういう事かというと、単三・単四電池はTVやエアコン等のリモコンに使われているのと同じ大きさで、市販の充電池も多くの場合このサイズの物しかありません。我が家でも従来からある懐中電灯に対応させる為にわざわざエネループ専用の単一・単二電池アダプタを購入、所持していますが、普段は滅多に使う事がありません。電池は器具に入れっぱなしにしているだけでも劣化、液漏れの心配が有り、いざという時に使えないのでは意味がありません。そこで非常時にはリモコンから電池を拝借する事で災害や停電時に大活躍するというわけです。本体が小振りなので置き場所に困らないというのも嬉しいです。従来型から改良されたもう一つのポイントは、ロータリー式のスイッチだったものがオフを挟んで単三・単四と切り替えるだけなので、万が一片方の電池が切れてもくるくる回さなくて済むのが便利です。

 昨年発売されたLEDランタン「BF-AL05P-W」は、卵ホルダーに置かれたゆで卵のような風貌がユニークです。形のユニークさからは想像出来ませんが、この商品は据え置き、ハンディライト、釣り下げの3wayで使えるスグレ物なんです。上述した懐中電灯同様、充電池も使える電池式なので用途が限定されず、災害時でも日常使いでも役に立つでしょう。「どっちかライト」に比較すると光量弱めなので非常用として使うには頼りない光かもしれませんが、無いよりはマシです。ヘッドライトや首からぶら下げるタイプなどと併用しつつ、就寝時のお供にすればいざ何が発生しても慌てず対処出来るでしょう。

高付加価値で勝負!普通じゃないLEDたち



 LED電球だけでなく付加価値を持たせた製品も登場してきました。シャープが昨年秋に発売した「ニオワンLEDプラス」(トイレ用) IG-HTA20-WはE26形LED電球にプラズマクラスター機能を持たせた物で、主にトイレの照明に使われる事を想定した商品です。トイレにプラズマクラスターを持ち込んでいるカスタマーが多い事から「じゃLED照明と一緒にすれば場所取らないのでは?」という発想の元開発された一石二鳥のアイデア商品です。プラズマクラスターの効能については侃々諤々、賛否両論ありますが、こと密閉された空間内での脱臭機能については多くの人が実感できる程効果があります。

 実はこの製品2代目なんですが、初代との違いは実質大きさのみで、初代の弱点だった騒音は率直に言ってあまり改善されていません。家電量販店だと周りの騒音の方が大きいので分かりづらいですが、強運転時(※人感センサーが内蔵されていてトイレ退出時に消灯し強運転に切り替わる)には小型ファンの運転音が聞こえます。電気代はトイレに換気扇を取り付けるのと変わらない程度です(※運転時の消費電力は換気扇の方が高いが照明連動型だと運転時間が短い為。24時間強制作動時なら圧倒的にIG-HTA20の方が少ない)。フィルターのメンテナンス(月1回程度/普段はエアダスターで十分)とプラズマクラスターユニットの交換(2年)が面倒な物の、天井の照明ソケット(※一般的な60W形電球と同じE26形)に取り付けるだけで照明+換気扇相当の機能が手に入る手軽さがウリです。価格がやや高いと感じられますが、プラズマクラスターとLED電球を同時購入したと考えれば妥当な値段でしょう。玄関用のIG-HTA30やベッドサイド用のIG-HBP1も発売されています。

照明と言うよりむしろ音響機器?空間演出装置?



 一方AVに強いソニーから発売されたのは電球とスピーカーが一緒になった「LSPX-103E26icon」が面白いです。LED電球としての性能は調光と演色(192色)に対応したそこそこ明るい程度のものですが、ユニークなのが電球先端に直径40mmのスピーカーユニットを搭載していて、そこから周囲に音が発散される為、これを取り付けるだけでカフェでBGMを聞いてるような気分にさせてくれます。この製品も2代目で、初代との違いは明るさと音圧が増した事と、演色モードの追加で、このうち後者はリズムに合わせて光の色や明滅パターンを様々に変えられるようになりました。更にスリープ/ウェイクアップ(※Android端末のみ)タイマーの設定も出来る為、心地良い音楽に包まれながら照明と音を自動で消したり付けたりしてくれるスグレ物です。

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 肝心の音質ですが、同出力・同口径のフルレンジスピーカーユニット(実売数千円のアクティブスピーカー)で鳴らすのと大差無いです。当然の事ながらツイーターやウーファーも無いので、映画や音楽をガッツリ楽しむ向きには物足りなく感じられるでしょう。一応、同型機を2台揃えればステレオモードの設定も可能ですが、天井からぶら下げていると場所によっては不思議な音場に感じられるので、個人的には離れた場所にも同じ音楽を鳴らせるダブルモードで、どこでも音楽が鳴っている空間を演出出来るのが面白いと感じました。Bluetooth(4.1/A2DP、AVRCP)にも対応しているので、ワイヤレススピーカーとして利用するのも良いでしょう。リモコン部でNFCのペアリングが出来るのもさりげなく便利です。

 同じ照明+スピーカーという組み合わせで最上級なのが、グラスサウンドスピーカーと銘打たれた「LSPX-S1icon」でしょう。先述したLSPX-103E26と似たようなコンセプトと思われるかもしれませんが、こちらは電球カバーに使われている有機ガラス管がスピーカーユニット(スピーカーで言う所のコーン代わり)となっているので、非常に繊細で澄み渡った音が楽しめる商品です。一見すると疑似フィラメントを採用したオシャレランタンなんですが、グラスに音が共鳴して周囲360度に音を発散させる為、その空間で音が鳴っているような不思議な感覚が味わえます。例えるなら目に見えない体長30cm位の妖精の楽団がそこで生演奏しているかのような、スピーカーの概念を超えた「空間演出装置」だと言っても過言ではないでしょう。



 こちらはツイーター、ウーファー共々独立して駆動するので、高音部から低音まで自然な音が鳴ります。ドライブするDSPエンジンにはBRAVIAやソニーのAVアンプなどで定評あるS-MasterデジタルアンプとウォークマンやXperiaでお馴染みの圧縮音源を補正してくれるDSEEも備わっているので、映画や音楽を楽しむのに十分な性能を発揮してくれるでしょう。高音質ワイヤレス伝送技術のLDACやそれをコントロールするSongPalにも対応しているので、同社製のポータブルプロジェクタ「LSPX-P1icon」と組み合わせてキャンプ場のテント等で屋外上映会を楽しむのも面白そうです(※近隣の迷惑にならないよう音量はほどほどに)。屋内で使用する場合でも、ダイニングテーブルの真ん中に置いても邪魔にならない大きさで、好みのジャズやボサノヴァ、ピアノ演奏などの静かな音楽を食事時にしっとりと愉しむなどにうってつけの1台です。

 この商品を購入する際に最もネックとなるのが価格でしょう。昨今のハイレゾブームから10万円を超える高級DACやヘッドフォンが飛ぶように売れている中ですら、素性の知れない商品に7万~8万円をポンと支払える人はなかなか居ないかと思います。ですが1万円以上のBluetoothコンパクトスピーカーを音を鳴らしたいスペースに合わせて複数台購入する事を考えれば、妥当な価格だと言えます。またグラスサウンドと名が付くから本体部分の耐久性を気にされる人も居るでしょうが、こちらの方は本物の無機ガラス(鉱物などの物体を高温で溶かして結晶化させたもの)と比べるとそこそこ耐久性は高いです。少なくても持ち運んでいる荷物の中で割れるという事はよほど荷重を加えない限り無いでしょう。見た感じはアクリルっぽさは全く無く、上質な部屋のインテリアとしても役立つでしょう。

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この記事へのコメント

mytoshi
2016年12月29日 17:15
貴重な体験による比較レビューをありがとうございます。
「LDA4LGE17K40ESW」で検索してこのレビューを見つけました。

パナソニックとアイリスオーヤマのどちらにしようかと悩んで情報を探していたのですが、このレビュー記事を読んでパナソニック製「LDA4LGE17K40ESW4TZ」(Amazonで四個3685円)に決めました。

決定理由は発熱が少ないことです。LED点灯は回路設計と使用する部品の質によって、同じ明るさを実現するとしても発熱に大きな差が出ます。アレニウスの法則により温度が10℃上昇すると製品寿命は半減しますから、発熱が少ない設計をしているパナソニック製の方が故障率は減少すると考えられるからです。
2016年12月29日 21:33
コメント有り難う御座います。
私も購入時に迷いましたが、安いのと高いのとでは
何が違うのかと興味本位もあり、この記事を書いた次第です。

購入から半年以上経過しましたが、
今の所どちらの製品も問題無く点灯しています。
記事内でも触れましたが、パナソニックの方は
基板とヒートシンクを一体成形しているお陰で
排熱効率が他の製品より優れているものと推測されます。

ふと気になって手元にあるデスクランプに取り付けてある
アイリスオーヤマ製のLED電球を触ってみましたが、
真冬の冷えこんだ室内(暖房入れてないので11度)でも
素手で触るには少し熱いと感じる程でした。
故障するかどうかは今後の様子見次第ですが、
電球全面が露出していれば問題無いように思います。

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