飼い主ひみつ日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 【PCパーツ】余ったHDDとメモリで格安省電力サブマシンを構築した

<<   作成日時 : 2014/07/27 05:27   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 これまでにも何度か触れてきましたが、メインで使っているPCのマザーボードが不調で無料保証期間中に修理に出す予定なので、その間代替機として使用するマシンを幾つか試してきましたが、「使える」という物には巡り会えませんでした。当初はiPad mini Retinaでメールチェック、SNSの利用・更新を目論んでいたものの、肝心のブログの更新が中途半端にしか出来ずかなり不便に感じたため、「これを解消するにはもうPCしか無いんじゃないか」という結論に至りました。そこで予てからイニシャルコスト(初期投資)のかからない、AMDのAPU「Kabini」とそのデスクトップ向けマザーボード「Socket AM1(FS1b)」に狙いを定め、「AMD Sempron 3850」と「MSI AM1I」を購入し本エントリーでレビューする運びとなりました。

画像


とにかく安い!余ったパーツを活かせる!



 先にも述べました通り、私が最も重視したのはイニシャルコストの低さです。その点から言えば中古のLGA1150マザー(Haswell対応)を購入して、メインマシンのシステム再構築(Windowsの再インストール&アプリケーションソフトの再インストール)した方が安上がりなのは分かっていましたが、今のマザーボードが修理から戻ってきたら無用の長物になるのと、何よりバックアップを取るのと諸々の再インストール作業が面倒くさい。それを都合2回もこなさなきゃならないのがかなりの苦痛なのです。それよりもメモリとHDDと電源は使ってないものが転がっているので、CPUとマザーボードとケースを用意し、もう1台組み上げた方が遥かに楽しいし簡単だろうと考えたわけです。

 新たなマシンを組み上げる上で重要なのは、マシンの総合性能より用途に適ったパーツ選定です。私の場合、マザーボード修理期間中が夏の暑い時期に重なるという事もあり、ゲームは当初から諦め、なるべく省電力でスマホやタブレットより性能(≒Java Scriptの処理能力)が高ければ問題ないわけです。となると、BayTrail-DシリーズのCeleron J1900(及びG1800)をオンボード搭載したマザーか本エントリーでご紹介するSocket AM1のAPUとマザーボードかという2択になります。しかし前者は対応メモリがDDR3 SO-DIMMという事で、新たにメモリを購入(4GBでおよそ4〜5千円)せねばなりません。マザーボードの最安値が9千円程度なので、それだけで1.3〜1.5万円は覚悟しないとならないでしょう。ところが私が購入したSempron 3850とAM1Iならば、最安でおよそ8千円少々で購入できてしまいます。無論、メモリは既に持っているからCeleron J1900搭載マザーと横並びに比較するのは多少強引さを否めませんが、少なくても私の場合はこちらの方が初期投資が低く済むのです。

 では何故Athlon Quad-Coreより性能が劣るSempronを選択したかですが、価格差およそ1,000〜1,600円と性能差を天秤にかけ、私の用途(WEBとSNS閲覧、メール送受信、ブログ編集などの軽作業)ならばさほど高クロックでなくても事足りるのでは無いかと考えたからです。結論から言うとこの判断は微妙なものでした。WEB&SNS閲覧、メール送受信に関しては特に不満も感じませんでしたが、ブログの編集がややもっさりとした動作で、ブラウザ上で長文の文章入力・編集をしていると遅延によるタイプミスが生じるケースが少なからずありました。尤も比較対象となるマシンには使い慣れたATOKをインストールしてあった事、このマシンには後述しますがOSにUbuntu 14.04 LTSWindows 8.1 Enterprise評価版をインストールした事の差異が生じるので、単純に比較する事は不公平というものですが。

 ケースは父親が使っていたWindows XPマシンの抜け殻(VAIO RZ55)を流用しました。メーカー独自のケースだった為、I/Oシールドパネル周りとフロント結線関連を加工しないとなりませんでしたが、元はマイクロATXが収まっていた筐体なので、Mini-ITXマザーの本製品なら何の問題もなく格納可能でした。問題は電源です。この筐体に最初から付いていた電源はNorthwoodコアのPentium4対応電源が出回りだした頃のもので、当然の事ながらメイン電源コネクタは20ピンでSATA用電源コネクタも備わっていません(※CPU用の12Vコネクタはある)。しかしそれより問題なのは電源のサイズです。市販のATX電源やSFX電源のどちらも合わず、ネジ穴1個で留める羽目になりました。しかしこの電源を格納するとDVDドライブを収納するスペースが無くなります。当初からドライブレスで運用するつもりだったので構わないのですが、必要な時は電源かドライブを外に出すしかありません。それでも一応ケースの中に納まるだけマシと考え、必要最小限のケーブルだけ下方向に引き出し、残りは5.25インチドライブが収められていたスペースに追い出しました。

組み立ては単純なものの難易度はやや上



 さて、注文したパーツが全て揃ったところで早速組み立て作業に入りました。事前に調べた情報によれば、Socket AM1対応CPUの取り付けに手こずる人が多く、そのほとんど全員が口を揃えて「プッシュピンの取り付けが固い」という評価でした。また私が購入した「AM1I」には簡易インストールマニュアルしか同梱されておらず、初めて組み付ける人には敷居が高いのは確かです。慣れた人でもオンラインにある電子マニュアル(もしかしたらCD-ROMに同梱されているかも)から必要箇所を予め印刷しておくのが良いでしょう。

 問題のプッシュピンですが、巷の評判通り固いです。コツとしては先に傘部分(エノキ茸のような形をした部品)をヒートシンクに通してからマザーボードに仮固定(裏面まで先割れ部分が貫通していればOK)し、その後プッシュピンを切り欠きに合わせて強く押し込むと上手くいきます。切り欠きが合ってない状態では押し込めないか壊してしまう恐れがあるので、くれぐれも向きだけは気を付けましょう。正しい装着方法はCPUのマニュアルに記載されています。それとヒートシンクはかなり鋭利になっているので、作業時は必ず軍手を着用する事をお勧めします。

 CPUの取り付け作業が済めば後は他のプラットフォームと同じです。違いがあるのは、インストールするドライバが基本的に1種類(Catalyst Software Suiteのみ)だけで済むという事です。オンボードNICとAUDIOドライバは標準ドライバでも動作するので、入れても入れなくてもどちらでも構いません。OSがWindows 8.1でドライバの自動インストールを有効にしていれば、Catalystすらインストール不要(最新かどうかはさておき)です。Ubuntuなら標準ドライバでも動きますし、プロプライエタリドライバ(メーカーが提供しているドライバ=Catalyst)でもOKです。ただし標準ドライバだとHDMI入力時にマウススクロールすると音声にプチノイズが混入するようです。

 組み付けで気を付けるべきポイントは、SATAポートがボード中央付近にあり、かつ上向きの互い違いに配置されている為、裏配線がしにくい点にあります。しかもマザーボード側に刺さるのは形状がストレートのもののみで、両L字型や90度折れ曲がっているものは物理干渉を起こす恐れがあります。あとはシステムファン用コネクタがボード右上にある為、後方にケースファンを装着する際には電源から直接引き回すか、ボード上をケースファンのケーブルを通過させる事を覚悟しなくてはなりません。組み付け後の見栄えに関しては、かような理由からあまり良くならないという事です。

画像


性能と消費電力



 先述したようにSempron 3850では簡単な作業しか対応できません。重たい作業も無理をすればこなせますが、体感では10年ぐらい前のWindows XPマシンと同等かそれ以下です(参考までに、Winsatコマンドの結果は総合4.6、プロセッサ5.8、グラフィックス4.6、ゲーム用グラフィックス4.6、ディスク5.9でした)。ただしUEFIブートにしていると、起動終了時間だけはSSDでなくても段違いに速いですが。消費電力は500Wの80PLUS Bronze電源(Antec EA-500D GREEN)でアイドル時24W、軽負荷時30W、最大負荷時でも40W程度でした。ACアダプタ駆動ならアイドル時10W程度に収められるというレビューも見られる事から、余った電源が用意できない方は出力65〜85W程度のACアダプタキットか最初からDC入力ジャックが備わっているAsRockの「AM1H-ITX」と19VのACアダプタを購入するのが良いでしょう。ちなみに動作音は意外なほど静かです。ケースオープンのバラック状態でもファンが回ってるのか目で確認しないと分からない程です。温度もモニターツールで確認する限り室温以下(物理的にそれはあり得ないから室温と同等と推測)に納まっています。これなら夏の暑い日でもエアコン無しで運用できそうです。参考までにこのマシンに装着したその他のパーツは、HDDがTOSHIBA MK5061GSY(2.5インチ/SATA2対応/7200rpm)、メモリがCorsair CML8GX3M2A1600C9(4GB×2/XMP 1600MHz)のみです。予算が確保出来れば、ACアダプタと8GBのメモリ1枚の構成にしたいですね。

スペック

CPU: AMD Sempron 3850
    CPUコア 4 / CPUクロック 1.3Ghz / TDP 25W / L2 2MB / SP数 128 / GPUクロック 450Mhz

M/B: MSI AM1I
    DDR3 1600シングルチャンネル x2
    DVI-D, VGA, HDMI(デュアルディスプレイ可) / SATA 3.0 x2 /
    PCIe 2.0 x16スロット(4倍速) / Mini-PCIe(※ハーフサイズ) / USB 2.0 x2(最大6ポート) USB 3.0 x2 /
    オンボード音源 Realtek ALC887 / オンボードNIC Realtek RTL8111G
    PS2 キーボード x1, マウス x1 / TPM, シリアルポート
    CPUファン(3ピン), システムファン(4ピン PWM) /
    フォームファクタ Mini-ITX

メモリ: Corsair CML8GX3M2A1600C9
    4GB x2 / 1600MHz / 1.5V / CL 9-9-9-24(XMP)

HDD: TOSHIBA MK5061GSY
    2.5インチ / SATA2 / 7200rpm

電源: Antec EA-500D Green
    定格出力 500W / 80PLUS Bronze

ケース: VAIO PCV-RZ55(M-ATX)の抜け殻をプチ改造

※太字が今回購入したパーツ。他は余りものから流用

Winsat formalの結果
Winsatコマンドの結果


格安PCにはOS選びも大事



 当初このPCにはイニシャルコストを圧縮する為に、フリーのOSであるUbuntu 14.04 LTSをインストールしていましたが、動作がややもっさりしている事と、一部のストリーミング系メディア(GyaO!)がブラウザのプラグインで偽装しないと再生できない(出来てもスクロールする度にプチノイズのような音が乗る)事、少しでも日常的な動作から外れた事をしようとすると、端末を起動しいちいちコマンド入力しなければならない不自由さも手伝い、暫定的に90日間試用可能な「Windows 8.1 Enterprise 評価版」をインストールしました。それでどこまで動くか検証し、Ubuntuと変わらない動作ならUbuntuを、格段に操作性が向上するなら製品版のWindows 8.1を追加購入する事にしました。

 検証の結果、起動時間はBIOS経由の起動ならばほぼ同等、UEFIブートなら圧倒的にWindwos 8.1の方が速く、操作性もWindows 8.1に軍配が上がり、消費電力は同等となり、あとは「幾らまでならOS代を支払えるか」という結論に達しました。発売キャンペーンでWindows 8 Proのアップグレード版を既に所持しているなら、アップデートの手間は掛かる(※裏技を使えば疑似クリーンインストールも可能だがグレー)ものの最新の8.1 Updateにも無料で更新出来る為、それを活用する事をお勧めします。

 私は生憎それを所持していなかった為、某オークションで安く落札出来るOS(Windows 8 Pro発売記念優待版等。発売当時の価格5,800円を目安に入札)をインストールするつもりでしたが、運よく(?)落札出来て、届いた品物は海賊版と思しき(※出品者曰く、同梱されたDVDからならインストールと認証可能だと主張するも、MS公式のWindows8.1セットアップツールのライセンス認証はNG&同梱されたDVDもホログラムが本物に似せたシール)怪しい代物でした(詳しい経緯は次のエントリで)。結局、偽造品である事を知りつつインストールする事は違法なので落札代をドブに捨てるつもりで通報しましたが、もし私のようにオークションでOSを格安に入手したいと考えている方は、出所がはっきりと明示(※正規販売店でいつ頃購入したもの等。ただし偽証の疑いもある事を考慮する)された個人出品のパッケージ版(※多くが中古、電話認証の必要あり。また中古販売が法的にクリア出来ているとは断言できない点を注意すべし)を狙うべきでしょう。尤も、それら確実性の高い出品物は数が少ない(全体の1割未満)上に人気が高く、往々にしてリテール品に近い価格まで競りあがる為、素直に正規販売店からDSP版を購入した方が安心確実だと思います。ただ冷静に考えると、OS代に1万円少々注ぎ込むぐらいなら、最初から高クロックで動作するAthlon Quad-CoreやCeleron Jを購入した方がUbuntuでもキビキビ動作して良いかもしれません。

 どうしてもOS導入コストとCPU購入費用の両方を圧縮したいならば、Ubuntuの派生ディストリビューションを選択するという方法もあるようです。私は面倒なので試していませんが、Ubuntuより動作が軽快になったという情報もちらほら見られます。コマンドを覚えるのとCUI入力が面倒でなければお勧めの方法です。とりあえず暫くの間代用的に使いたいというのであれば、私のように評価版のWindwosを利用し、その後は9月にも発表されると噂の次期Windows PR版を導入、うまくすれば発売記念キャンペーン等で安く購入できる「かも」しれません。希望的観測から言うと、Windows 8.1 with BingをCPUかマザーボードにバンドルしてくれると有難いのですが…。

結論:古いXPマシンからの換装には◎。それ以外は遊び用、検証用など趣味の領域



 今年の4月でWindows XPのサポートが切れ、マシンを買い替えた方も多いかと思いますが、導入コストの問題から未だに踏ん切りがつかずに居るユーザーも多い事でしょう。これは個人的な見解ですが、使用10年程度経過したマシンならばPCの外側(ケース)だけ残して、Socket AM1プラットフォームとCPU(※ケース付属の電源にCPU用電源コネクタが無ければACアダプタキットも)、WindowsのProバージョンを購入し、それに対応しないソフト、周辺機器だけ仮想環境を構築し、古いOSで稼働させると良いかと思います。ケースが無いならジャンクPC(※一体型やノートは不可)をオークションや中古ショップで手に入れるのも良いでしょう。電源が入るものならそのまま流用可能かもしれません。

 UbuntuなどLinux系のOSがXPに取って代わるかどうかは使用者のPCスキルと学ぶ姿勢次第です。既に高度な知識を有しているなら問題なく扱えますが、多くの場面でコマンドのリファレンスマニュアルを手元に置きながらの運用となる為、実用性、効率性は高くないと断言できます。遊びや動作検証で使うならまだしも、仕事用には向いてないので、動作クロック2GHz以上のクアッドコアCPUを搭載したWindowsマシンを構築、購入する事をお勧めします。

おまけ:導入コスト別簡易フローチャート



1.メモリ、HDD、電源、ケースのうち余ったものが2つ以上ある→yesなら4、noなら2

2.デスクトップ用DDR3(240ピン)メモリが余っている→yesなら4、noなら3

3.導入コストの上限は2万円以内である→yesなら4、noなら6

4.使ってないWindows 7以降のライセンスがある→yesなら6、noなら5

5.UbuntuなどフリーのOSを使い続ける用意、知識がある→yesなら6、noなら11

6.動画編集または3Dゲームをする→yesなら10、noなら7

7.主な用途はWEB閲覧、SNSやメール、Skype、ブログ投稿&編集、画像整理及び編集、文章作成の何れかである→yesなら9、noなら8

8.予算の範囲内でWindows 8.1 with Bingが搭載された格安PCを購入する。Officeドキュメントも作成するならOffice付きタブレットを購入する。ただしOfficeのライセンスが余ってるなら9へ

9.本稿でご紹介したようなAPU&対応マザーと足りないパーツのみ購入、構築する

10.予算を大幅に追加し、大人しくCore i7とグラフィックボードが搭載されたマシンを購入する

11.何か一つ(予算の追加、フリーOSの導入等)は折れるべき。若しくは半分をOS代に回し残りをジャンクPCや中古パーツで見繕う


今回ご紹介したパーツの最安値・特売情報



MSI AM1Iicon|ソフマップ.com

AMD Sempron 3850 BOX|PC ONES(MSI AM1Iと同時購入で540円キャッシュバック。8/31まで)

AMD Sempron 3850 BOX|PCショップ アーク

 [PR]

テーマ

関連テーマ 一覧

メッセージ

サイト内検索



月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【PCパーツ】余ったHDDとメモリで格安省電力サブマシンを構築した 飼い主ひみつ日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる