飼い主ひみつ日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 【PCパーツ】R7850 Twin Frozr IV PE OCでどこまで省電力になるか

<<   作成日時 : 2012/12/27 21:50   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

シムズ3のシーズンズをインストールしてからというもの、雨や雪が降ったり、落ち葉が溜まると描画がもたつくようになった為、年末セールと円安が進んでPCパーツが値上がりする前に、手持ちのRADEON HD 7770(型番:XFX FX-777A-ZDBC)から上位のグラフィックカードに乗り換える事を決断しました。パフォーマンスアップを目的としているものの、元々RADEON HD 7770を購入した際に、その省電力性能にも惹かれた為、なるべく消費電力を上げずに性能がいいもの(出来れば静かでよく冷えるもの)として、コア電圧の他メモリ電圧なども調整(トリプルオーバーボルテージ)出来るMSIの「R7850 Twin Frozr IV PE OC」に白羽の矢を立てました。

R7850 Twin Frozr IV PE OC 起動中の写真

この製品、RADEON HD 7850リファレンスモデルの860Mhzよりコアクロックが引き上げられ、950Mhz(メモリクロックは1200Mhz。アイドル時はコア300Mhz、メモリ150Mhzにちゃんと下がります)に設定されています。製品デフォルトのVDDCは1.21V(アイドル時0.824V)とRADEON HD 7770の1.2Vよりやや高く、当然のことながらそのまま使うと負荷時で30〜50W消費電力が多くなります(※アイドル時は同等)。そこでMSI AfterBurner v2.3.0を用いて、まずはコア電圧から下げてみました。最初は100mV単位で徐々に下げていき、その都度Kombustor(≒FurMark)で描画が乱れないかチェックしていき、最終的に0.95V付近(0.955Vが安定稼働のボーダー)まで下げました。しかしこの電圧だと3DMark11が起動しなかったり、途中でハングアップした為、安定動作する1.0Vで常用する事にしました。3DMark11実行時の最大消費電力の比較は以下の通りです。数値はワットチェッカーTAP-TST5目視による実測値で、何れの場合もCombined Test実行時で最も消費電力が高くなりました。

※当記事及びメーカーでは低電圧駆動を推奨しません。

※低電圧駆動する事でメーカー保証を失うリスクが生じます。

※低電圧耐性には個体差があり、全ての製品で降圧時の安定稼働が可能なわけではありません。

※この記事を参考にしてPCに深刻なダメージを与えても当方は一切責務を負いません。


製品デフォルト(1.21V):171W

コア電圧1.1V時:163W

コア電圧1.0V時:151W

ご覧のように電圧を下げれば下げる程リニアに消費電力も下がっており、製品デフォルトと1.0V時では20Wも違います。私の個体では1.1Vまで緩やかなカーブだったものが、1.0xV台で急激に消費電力が下がっていくような印象でした。あまり動作マージンが取れていないので些か不安があるものの、ここまで消費電力を減らせるならばリスクを負うだけの価値はあります。

次にこの製品独自の特徴でもある、メモリ電圧の調整です。同じくAfterBurnerからCore Voltage調整欄の右横にある▼をクリックし、Memory Voltageの欄のスライダーを動かすか、相対値を入力する事で電圧調整が可能となっています。製品デフォルトが何ボルト掛けているのか不明なのと、GDDR5の仕様がよく分からない(検索しても1.35V〜1.75Vと幅がある)為、DDR3と同じく、±200mVぐらいの範囲内で留めておくのがPCにも心臓にも良さそうです。ただAfterBurnerではマイナス100mVからプラス50mVが最大値のようで、まずは-50mVだけ下げてみました。以下はその時計測した3DMark11の最大消費電力です。

コア電圧1.0V/メモリ-50mV時:150W

コア電圧を下げた時より変化が乏しい、と言うよりも1Wの差ではほとんど測定誤差程度でしょう。理論的に消費電力は下がっているはずですが、-50mV程度では微々たるものと言って差し支え有りません。仮に-100mV限界まで下げた所で、せいぜい1〜2W下がるぐらいで、リスクに対する旨味が少ないと言えます。この設定は省電力向けというより、OC目的の「喝入れ」仕様という事なんでしょう。

最後にAux Voltageですが、MSIの製品紹介ページでは「PCI-Express電圧を調整出来る」と書かれてありますが、AfterBurnerの説明によれば、AMDのGPUではメモリバス電圧の調整項目だそうです。これもメモリ電圧同様相対値での調整しか出来ないのと、資料が全くなく目安となる設定値が想像すら出来ない為、恐る恐る-10mVずつ刻むつもりでしたが、-50mVまで動かさないと設定値が反映されませんでした。この時の消費電力もメモリ同様、測定誤差とも取れる1Wしか下がらず、この項目も「喝入れ」の最後の手段として使われる事を想定しているものと思われます。参考までに、設定値の上限はマイナス100mVからプラス30mVで、プラスの方は10mV刻みでもちゃんと設定値が反映されました。

省電力目当てで調整するなら、最終的にはGPUコアクロックを下げるのも効果的です。そこでRADEON HD 7850リファレンスモデルの860Mhzまで落とし、更にコア電圧を0.935Vまで降圧して3DMark 11を走らせてみました。

コア860Mhz/コア電圧0.935V時:147W 

ここまでしてようやくFX-777A-ZDBCに近い消費電力まで下げることが出来ました。まだR7850 Twin Frozr IVの方が2W程消費電力が高いものの、XFXのRADEON HD 7770(少なくても私の所持していた個体)はAfterBurnerなどを用いても電圧調整が不可能だった為、個人的にはこれだけでも買い換えた甲斐があったと思えます(参考:コア800Mhz/コア電圧0.9V時、3DMark 11スコアがP5542で最大消費電力143Wと、HD 7770比1.5倍の性能でマイナス2W達成)。懸案だったシムズ3においては、コアクロックが950Mhzだろうと860Mhzだろうと体感できる程の差はありませんでした。逆に言えば、その為だけに買い換えるにはFX-777A-ZDBCとそう変わらなかったと言えます(※体感できる程フレームレートは上がりましたが、まだ重たく感じる場面がある為)。もしAfterBurnerでコア電圧が調整可能なら、価格差がほとんど無い他社製RADEON HD 7870のコアクロックを850Mhzまで落として限界まで電圧を下げて使う(※実質モバイル版のRADEON HD 7970Mと同等。つまり当たりを引けばTDP100W程度が見込める)というのも悪くないでしょう。私は先のXFX製品で懲りたので、念には念を入れてMSI製一択しか頭にありませんでしたが…。

ちなみに製品付属ファンの動作音ですが、OS起動時に全開で回るせいでその時だけは喧しいですが、それ以外はケースファンやCPUファンの音に隠れてほとんど聞こえないレベルです。OCCTを回している時も最高で1800回転(GPUコア温度51度)ほどと、耳障りでは無いレベルに収まっています。さすがに夏の暑い日になったら条件が悪くなるせいで騒音も目立ってくるでしょうが、静かで冷えないよりは多少うるさくても冷えた方が安心出来ます。

OS起動時のファン音

以下はこの実験を行った私のPC環境と各種ベンチマーク結果(製品デフォルトクロック@950Mhz)です。下に掲載したもの以外でリクエストがあれば、可能な限りベンチマークと消費電力を取ってみたいと思います。使用ドライバはCatalyst 12.11 beta11で、CPUの省電力モードはEIST、C1E、C6ステート全てEnableにしてあります。電源やSSD、メモリやファンの構成が異なるものの、FX-777A-ZDBCでのベンチ結果と消費電力はこちらのエントリーをご参考ください。

    • ■ベンチ測定PC■
      【CPU】Intel Core i5-2500K@3300Mhz(TBオフ)
      【CPUクーラー】ZALMAN CNPS7X LED(PWM92mmファン/1500〜2000rpm)
      【M/B】MSI Z68A-GD55(B3)
      【メモリ】Corsair CML8GX3M2A1600C9(DDR3 1600MHz/4GBx2/9-9-9-24 1T/1.5V@1.347v)
               Corsair CMZ8GX3M2A1600C9B(DDR3 1600MHz/4GBx2/9-9-9-24 1T/1.5V@1.347v)
      【GPU】MSI R7850 Twin Frozr IV PE OC(RADEON HD 7850 OC版)
      【SOUND】オンボード(Realtek ALC892)、SoundBlaster X-Fi GO! PRO
      【SSD】PLEXTOR SSD PX-128M3P(2.5”/128GB/システム用)
               Kingston SVP100S2/96G(2.5"/96GB/キャッシュ用)
      【HDD】TOSHIBA MK5061GSYN(2.5"/500GB/16MB/7200rpm/AHCI)
      【BD-RW】Pioneer BDR-206JBK
      【NIC】オンボード(Realtek 8111E)
      【ケースファン】吸気:Coolink SWiF2-120P(PWM120mmファン) 
                               Coolink SWiF2-1201
                      排気:Arctic Fan 3
                               ENERMAX CTB8
      【PSU】Antec EA-550 PLATINUM 
      【PC CASE】Soldam MT-PRO1100 SUPREMO Blue
      【Keyboard】Microsoft Wireless Comfort Desktop 5000
      【Mouse】Microsoft Natural Wireless Laser Mouse 6000
      【モニター】三菱 RDT232WX
      【OS】Windows 7 Home Premium SP1 x64


3DMark 11
:Performanceプリセット
P6261(Graphics Score:6302/Physics Score:6186/Combined Score:6077)

FF XIV : High(1920x1080)、ウィンドウモード
4735

LastRemnat : 1920x1080、オールHIGH
135.21fps

Crysis Warhead Bench:1920x1080、Ultra
(Frost2) : min27fps/ave36fps/Max47fps
(Cargo2) : min13FPS/ave35FPS/Max43FPS

Dirt ShowDown:1920x1080、Ultra、8f16x EQAA
min32.65fps/ave46.51fps

MHF 【大討伐】 : 1920x1080
11126

Heaven Bench v3 : DX11, 1920x1080, Shader High, Tessellation Extreme, Anisotrpy 4x 
1093/43.4fps/min19.9fps/max111.7fps

CineBench r11.5 : 71.65fps

Windows Experience Index : 7.9(ゲームグラフィックススコア)

消費電力
アイドル時 47W/GPU温度14度(室温9度)
OCCT v4.3.2 Power Supply実行時 最大238W/ファン回転数1759rpm/GPU温度51度
実ゲーム 120W〜180W程度/ファン回転数1135〜1596rpm/GPU温度45〜50度

 

結論

省電力目当てで買うならトリプルオーバーボルテージ対応製品で無くても変わらないでしょう。MSI AfterBurnerで電圧が調整出来る製品を購入するか、同様のツールが使えるASUSやSAPPHIRE製のRADEON HD 7870を購入(&自己責任でクロックダウンと電圧降下)すれば、省電力且つそこそこのパフォーマンスが期待出来ると思います。一方OC目的で購入するなら、トリプルオーバーボルテージ対応製品を狙うのも悪くないと思います。追記:各店の値段チェックと在庫を確認がてら見て回った所、値下がりと円安進行の狭間でRADEON HD 7850/7870共に人気モデルを中心に在庫が捌けてきているようです。狙っていた方、欲しい方はお早めにどうぞ。





RADEON HD 7850|PCワンズ    RADEON HD 7850|TSUKUMO    RADEON HD 7850|ソフマップicon    RADEON HD 7850|アーク




RADEON HD 7870|PCワンズ    RADEON HD 7870|TSUKUMO    RADEON HD 7870|ソフマップ icon    RADEON HD 7870|アーク

 [PR]

テーマ

関連テーマ 一覧

メッセージ

サイト内検索



月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【PCパーツ】R7850 Twin Frozr IV PE OCでどこまで省電力になるか 飼い主ひみつ日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる